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宇宙ゴミについて

宇宙の“ゴミ屋敷”?

宇宙ゴミ問題のヤバすぎる現実


広大な宇宙に浮かぶ、キラキラ輝く星々…

そんなロマンチックなイメージとは裏腹に、地球の周りには、とんでもない量のゴミが漂っているのをご存知でしょうか?


これらは「宇宙ゴミ」、または「スペースデブリ」と呼ばれるもので、壊れた人工衛星やロケットの破片など、人間が宇宙に放り出した“負の遺産”です。


宇宙ゴミって、いったい何者?


宇宙ゴミと聞くと、SF映画に出てくるような巨大な宇宙船の残骸を想像するかもしれません。しかし、その正体はもっと身近で、かつ厄介なものです。


✅ 種類


役目を終えた人工衛星: 故障したり、寿命を迎えたりした衛星です。


ロケットの破片: 人工衛星を打ち上げた後の、ロケットの切り離された部分や爆発で生じた破片。


工具やネジなど: 宇宙飛行士が船外活動中にうっかり落とした工具や、人工衛星から剥がれ落ちた塗料のカスなど。


現在、地球の周りには、

10cm以上の大きな物体が約3万個、

1cm~10cmの物体が約100万個、

1mm~1cmの微小な物体に至っては、なんと2億個以上も存在するといわれています。


衝突したらどうなる? 恐るべき「ケスラーシンドローム」


「たかがゴミでしょ?」と思ったあなた、ちょっと待ってください。


この宇宙ゴミ、実はとんでもないスピードで地球の周りを回っているんです。


その速度は、なんと秒速約8km、時速に換算すると約2万8800km!これは新幹線(時速約300km)の約100倍という、想像を絶するスピードです。


hoshizora2307のケスラーシンドローム想像図
hoshizora2307のケスラーシンドローム想像図

脅威の「ケスラーシンドローム」


こんな高速で飛んでいる小さな宇宙ゴミでも、人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)に衝突すれば、大惨事を引き起こす可能性があります。


直径10cmのゴミ: 衝突すれば人工衛星を完全に破壊。


直径1cmのゴミ: 人工衛星に深刻な損傷を与え、機能停止させる可能性。


直径1mmのゴミ: 窓ガラスにひびを入れる程度の被害でも、船外活動中の宇宙飛行士に直撃すれば致命傷に。


そして、この問題がさらに恐ろしいのは、連鎖的な衝突を引き起こす「ケスラーシンドローム」という現象です。


これは、1つの衝突で発生した無数の破片が、さらに別の人工衛星に衝突し、また新たな破片を生み出す…という破滅の連鎖のこと。


まるでビリヤードのように衝突が繰り返され、最終的には地球の周りがゴミで埋め尽くされ、人類が宇宙に出られなくなるという、SFのようなシナリオが現実味を帯びているのです。


宇宙のゴミをどうやって掃除する? 最新の技術と未来への挑戦


「ヤバい!じゃあどうすればいいの?」そう思いましたよね。安心してください。この問題に立ち向かうために、世界中の研究者や企業がユニークな“お掃除作戦”を考案しています。


夢のデブリ除去ミッション!


1. ネットやクレーンで捕まえる!

アストロスケール社(日本)の挑戦: 人工衛星のデブリを除去する世界初の商業ミッション「ELSA-d」に成功しました。

これは、磁石を使ってデブリを捕獲し、大気圏に落下させて燃え尽きさせるという画期的な方法です。


2. レーザーで焼き尽くす!

地上から強力なレーザーを照射して、デブリを蒸発させるという、まるでSFのような技術も研究されています。


まとめ:宇宙は、地球の鏡


宇宙ゴミの問題は、地球の環境問題とよく似ています。かつて、海や山に捨てられたゴミが大きな問題になったように、宇宙もまた、私たちの身勝手な行動の結果として「ゴミ屋敷」になりつつあります。


しかし、この問題は「誰かが解決してくれる」ものではなく、私たち一人ひとりが意識を変えることで、未来は変わります。

宇宙は、私たち人類の夢と希望が詰まったフロンティアです。その輝きを守るため、今こそ宇宙の“お掃除”について、一緒に考えてみませんか?

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