🍂秋の四辺形って知ってる？

夜空を彩るアステリズムで、秋の夜空を象徴する「秋の四辺形」をご存知でしょうか？　

この四辺形は、実は単独の星座ではなく、有名なペガスス座とアンドロメダ座の一部からなる、夜空に浮かぶ巨大な四角形です。この四角形を見つけられれば、秋の星座たちがグッと身近な存在になりますよ。

⭐️ 秋の四辺形を構成する星たち

秋の四辺形は、以下の4つの星で形作られています。

マルカブ (Markab): ペガスス座の南西の角にある星です。
シェアト (Scheat): ペガスス座の北西の角にある星で、少しオレンジ色に見えることがあります。
アルゲニブ (Algenib): ペガスス座の南東の角にある星です。
アルフェラッツ (Alpheratz): ペガスス座の北東の角にある星ですが、元々はペガスス座の一部と考えられていました。しかし、現在はアンドロメダ座の頭の星とされています。

このように、ペガスス座の3つの星と、アンドロメダ座の1つの星が協力して、夜空に大きな四角形を描き出しているのです。

この四辺形を見つけられたら、次はそこから広がる宇宙の旅に出発してみましょう。

秋の四辺形のなかで、唯一ペガスス座ではないアルフェラッツは、アンドロメダ座の頭に位置しています。このアルフェラッツから、アンドロメダ座の星の並びをたどっていくと、肉眼でもぼんやりと見ることができる「アンドロメダ銀河」にたどり着くことができます。

アンドロメダ銀河は、私たちの天の川銀河から約250万光年も離れたところにある巨大な銀河です。肉眼で見える最も遠い天体として知られており、見つけることができたら感動すること間違いなしです！

ペガスス座の四辺形は、大きな「ペガススの翼」の形をしています。この翼の南側をたどっていくと、魚座の星々を見つけることができます。

また、秋の四辺形の北側、シェアトとアルフェラッツを結んだ線を北にたどっていくと、北の空にあるカシオペヤ座や北極星を見つける手がかりにもなります。カシオペヤ座は、Wの形が特徴的なので、見つけやすいですよ。

秋の四辺形は、夏の大三角や冬の大三角に比べて地味な存在かもしれませんが、これを基準にすることで、多くの秋の星座や天体を見つけることができます。

澄み切った秋の夜空に、ぜひこの巨大な四辺形を探してみてください。きっと、宇宙の壮大さを感じられるはずです。